オメガ3と脳梗塞の情報

脳梗塞にオメガ3は効くのか?

脳梗塞とオメガ3

 

http://goo.gl/LwauLj

 

「アザラシを常食とするグリーンランドの原住民イヌイットの人たちは、牛や豚を食べる本国デンマークの人たちより食べる肉の量は多いのに、心筋梗塞(虚血性心疾患)が少ないことが知られていました。

 

調べてみると、イヌイットの人たちはアザラシに豊富に含まれるEPAの血中濃度が非常に高く、牛や豚に多いアラキドン酸が少ないことがわかりました。

 

このことから、EPAが動脈硬化を抑制することが示唆され、その後さまざまな研究が進んできたのです。」

 

オメガ3は血液をサラサラにして、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐと言われます。

 

その発想の原点となったのが、上記のイヌイットの件だったんですね。

 

そして、その後の数々の研究がその仮説を支持しているようです。

 

正直、オメガ3に関しては、あまり反対する(体に良くない的な)話を聞いたことがありません(勉強不足なだけかもしれませんが)。

 

http://goo.gl/lzZcFh

 

一次予防または二次予防の研究全体から得られたエビデンスは、オメガ3系脂肪酸、魚、および魚油の摂取が、全死因死亡と各種CVDアウトカム(突然死、心臓死、心筋梗塞など)を低減させるという仮説を支持するものである。

 

http://goo.gl/Xw8sU7

 

脂質異常症の日本人2万人を対象に、スタチンだけを内服する群とスタチンとEPA製剤を併用する群に分け、動脈硬化症の病気の発症について調査したジェリス(JELIS 2008年)という大規模な研究がありますが、この研究で脳卒中に関するサブ解析を行った田中先生は「日本で唯一、脳梗塞の予防における脂質異常症の治療に関してエビデンス(科学的根拠)があるのは、低用量のスタチンを服用しながら、EPA(エイコサペンタエン酸)製剤を服用する方法です」といいます。EPAは元来、魚に多く含まれる脂肪酸の一種です。

 

まとめ

 

脳梗塞は日本で150万人の患者がいると言われ、毎年50万人が発症しているようです。

 

昔に比べれば生存率も回復率も随分と高くなったようですが、やはり発症してしまうと命が危険にさらされ後遺症が残ってしまう事も多いようです。

 

ですから、脳梗塞を発症する危険がありそうな人は、発症する前に普段の生活(食事・運動など)を見直すことが大切です。

 

そして、オメガ3は脳梗塞の発症を防ぐうえで大きな働きをしてくれそうですが問題もあります。

 

それは、現代日本の食生活では必要とされるオメガ3を摂取することがなかなか難しいことです。

 

http://goo.gl/ueR75S

 

日本の研究でも心筋梗塞発症のリスクは、ω-3系脂肪酸をほとんど摂取していない人々と比べて、1日平均0.9g摂取した人は41%低くなり、1日平均2.1g摂取していた人は65%低くなりました。

 

では、一体どれくらいのω-3系脂肪酸を摂取すればいいのでしょうか。厚生労働省は、心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病を防ぐために「日本人の食事摂取基準」を設定し、この中でω-3系脂肪酸の摂取目標量を定めました。年齢や性別で目標量は異なりますが、1日2〜3g以上を摂取目標としています。

 

魚に換算すると、ニシン(生)1尾、マイワシ(丸干し)5尾、サバ(生)2切れ、ホンマグロ(鮨ねた)9貫など、かなりの量です。さらにω-3系脂肪酸は非常に酸化しやすいため、新鮮な魚を食べることが大切です。HDLコレステロールが低い人や中性脂肪が高い人には、EPA製剤や魚油のサプリメント摂取をお勧めします。

 

魚を積極的に食べたり、油(えごま油やアマニ油)を変えたりするのも大切ですが、オメガ3サプリメントを使う事も必要かもしれません。



 

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